この記事はフットサルコートの運営をしている人で集客に困っている人、
これからフットサルコートの出店を考えていて、どのように集客すれば良いのかイメージがわかない人向けとなっています。
記事を一通り呼んで頂ければフットサルコートの集客と運営について理解を深める事が出来ると思います。
フットサルコート集客方法10選
① 口コミ
口コミは広告とは違い、無料で集客をしてくれる最強の集客方法の一つです。例えば友人がこれ凄い良かったよ!試してみれば?と勧められた物って興味がわきませんか?
ネットの情報を見て判断するより、自分の信頼している友人・知人からの口コミは格段に効果が高いと言えます。
※前提に口コミを生む為にはもちろんお客様が求めているサービスを提供する事が絶対条件です。
実際に筆者が行っているサッカースクールでは認知経路の半分が口コミ
(友人の紹介)というデータがあります。
※下記は短期スクールでの参加者アンケートです。
また、個人参加フットサルもお客様アンケートを行い、実際の回答を見ると、
認知経路として口コミからの訪問が1位となっています。
フットサルコートで行われるサービスでいうと個人参加フットサル、サッカースクール、フットサル大会、レンタルコート、各種クリニック(トレーニングを提供)が大半だと思いますが、特に個人で参加するプログラムの方が口コミが広まる傾向にあります。
こちらから口コミを生むための仕掛けとして行うのは、
サッカースクールの入会が増える時期にお友達紹介キャンペーンをやっているだけで、後はごく自然と広まっています。
口コミの効果は心理学的にも根拠づけられていますので下記で参考までに紹介します。
ウィンザー効果 | 当事者からの情報より、第三者からの情報の方が信頼性・信憑性が増すという心理。 フットサルコートの店長に「うちの個人参加はいいよ!」と言われるより、「あのフットサルコートいいらしいよ」という噂を聞いた方が信頼できるのはウィンザー効果が働いているからと言われています。 |
バンドワゴン効果 | バンドワゴン効果とは、ある選択肢を多数が選択している現象が、その選択肢を選択する者を更に増大させる効果。 簡単に言うと、皆が購入している物があるとすると、皆が購入しているから間違いないでしょ!と思わせる効果です。旅行で宿を選ぶ時に、じゃらんや楽天トラベルで宿のレビュー・口コミを参考にすると思いますがそれがまさに良い例ですね。 (参考:Wikipedia「バンドワゴン効果」) |
ハロー効果 | ハロー効果とは社会心理学の用語で、ある対象を評価する時に、それが持つ顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる(認知バイアス)現象のこと。 上記で言うと、「口コミが多い」という特徴に引きずられて、良いように評価してしまう心理の事を言います。 (参考:Wikipedia「ハロー効果」) |
「口コミが連鎖する仕組み」が出来上がれば、運営者は広告を出す費用・手間・時間をかけずに、新規のお客様を獲得できるようになります。
まずはしっかりと提供しているサービスレベルを向上し、口コミを生む事が安定した経営をする為には必要な事と言えます。
② HP
例えば、フットサルコートを借りたいと思っている人が、エリア名(例えば新宿等)+フットサルコートで検索した際に、検索上位にあなたのフットサルコートのHPが上がってきて(SEO対策)、HPに訪れた際に、適切な情報をお客様に伝える事で、実際にお客様が利用してくれるかもしれません。
また口コミ等で施設を知って、施設名で検索してくれた人は、検索結果をクリックしてHPに訪れる確率が高い傾向にあります。
※下記は筆者のサイトにユーザーが入る前の分析に使うツール(Googleコンソール)で取得した実データです。
画像を見てわかる通り、実際に施設名で検索してくれた人はCTR(クリック率)が高く、サイトに訪問してくれています。
まだ施設をオープンして間もない時は、「エリア+フットサル」等の検索からHPに訪れる人が多いですが、施設が認知されると上記のように施設名での検索が増えて来るため、
そもそも興味を持っている状態でHPに訪れるので、HPの内容が訴求効果が高ければ実際に来店してくれる人は多くなるのではないでしょうか。
現在は動画コンテンツも主流になっている事でよりお客様に自社のサービスを伝える手段が増えていますので、内容を充実させお客様に自社を選んで頂きましょう。
③ 店頭掲示物(POP・チラシ・パンフレット)
実際にお客様が来店された際に、壁に張るPOPや、卓上にチラシ・パンフレットを設定し、情報を拾って頂きます。
居酒屋でトイレに入ると用を足している目の前の壁などに色々とお店の情報を載せていますよね?
例えばお店のアプリへの登録を促したり・メンバー登録を促したり、一度は見たことがあるのではないでしょうか?
フットサルコートもフロント周り、トイレ、更衣室、休憩室、コート周辺など、
お客様が利用する導線上に持って帰って頂きたい情報を掲載すると効果的です。
特にサッカースクールではチラシやパンフレットはありますか?と聞かれることがあります。家で持って帰って見たい・友達に勧める時に使いたいな等の使用用途が考えられるので、しっかりと店内に掲示・設置しましょう!
④ ライン@
皆さんイベントの告知や、例えば本日行うプログラムに急にキャンセルが出た・・などで
瞬発力のある発信をお客様にしたいと思ったことはありませんか?
筆者も以前は予約システムが提供してくるメール機能を使って、会員様に情報を発信していましたが、特段効果を感じる事は出来ませんでした。恐らくその他のメールに埋もれてしまっていたり、そもそもEメールを見る機会が無かったり、後回しにして忘れてしまったり。
そこで情報発信をライン@に切り替えたところ、急遽キャンセルが出てもライン@で情報発信をすれば一瞬で定員が埋るという状況を作る事に成功しました。
やはりラインの利用率も高く、プッシュ機能は最強ですね。
下記が筆者が運営するコートのライン@の登録数です。
2店で個人参加フットサルの会員約1700人が登録してくれています。
これだけの登録数があれば1枠・2枠空きが出ても情報を発信すると瞬時に定員が埋ってくれます。ライン@は配信頻度が高いとブロックされてしまう傾向にありますが、
そもそも個サルを行う際、空きがある際には連絡が欲しいという需要が多数確認出来ましたのでブロック数は少なく、週に2-6回ほどライン@から情報発信しています。
筆者がライン@登録数を増やす為に実際に行った施策で効果があった事例と、結果が伴わなかった事例をご紹介します。
効果が出た事例
① ポイントカードをライン@へ切り替え
今までは紙のポイントカード兼メンバー会員証を利用していましたが、
ライン@のポイント管理機能を利用して、紙のポイントカードからライン@に切り替えました。というより自分でどっちが良いか選択できるようにしています。
もしかしたらラインを利用していない人もいるかもしれませんからね。
既存の会員様も約8割はライン@への切り替えを行い、新規のお客様も9割はライン@への登録を行い、ポイントを貯めています。
それによりライン@への登録数が飛躍的に伸び、今の登録数まで到達しました。
② 毎月抽選会を開催
上記の①にもつながりますが、ライン@を運用し始めるといかに登録する利点を作る事が出来るか?これが非常に大切になります。
紙のメンバー会員証からライン@へ切り替えたことで紛失は無いし、いちいち財布から会員証を探さなくてよいという利便性は向上しましたが、それでは不十分に感じていました。
ライン@会員登録を行うと登録特典で・・割引などのキャンペーンはもちろん行いましたが、もう一つライン@でわくわくドキドキ感を演出したいと考えました。
その為メーカーに協賛を頂き、毎月ライン@登録者限定でフットサルグッズが当たる抽選会を行っています。ライン@内に抽選機能がありますので、毎月6名様にグッズが当たる仕組みとなっています。
そうする事で実際に賞品が当たり受け取りに来る人とコミュニケーションが取れたり、現場での話題になったり、実際に抽選結果が出る時にドキドキして楽しかったりと、また新たなコミュニケーションの機会とわくわくドキドキ感の演出をして楽しさを提供する事が出来ていると感じています。
効果が出なかった事例
お盆やGWなどイベントの個サルを行うと、新規のお客様が日常より多く参加してくれます。ライン@への登録を促すために、今日使えるクーポンなどを登録同期にしてお客様に登録をプッシュしましたが、特典を受ける為に登録はしてくれます。
ただ、その後起きた現象はブロックが多発するという事です。
お客様はGWやお盆が休みで施設を探して来てくれましたが、日常的には通う事が出来ない場所から来ていたり、日常的には来ようとは思っていなかったりという傾向が強いです。
実際にお客様の住所を見ると、遠方からの人がかなり多い割合参加している事に気づきました。またそういう方は友人との参加が目立ちます。
そうなると久々に友人と合って、遊ぶ場所・飲む場所周辺でボールを蹴る為に参加したけど、日常的には参加は考えていない・・という事がイメージできますよね。
そういう人は日常的に施設からラインの通知が来ると迷惑だからブロックしますよね。
⑤予約システム
特におすすめな予約システムはラボーラです。
運営側は予約の管理が出来ますが、お客様側はラボーラからフットサルコートを検索したり、個人参加フットサルの募集を確認・予約、レンタルコートの空きの確認・予約をする事が出来ます。
実際に多くのフットサルコートでラボーラが導入されており、シェアNO.1のサービスです。ラボーラ上に自社の募集を掲載できる事は集客上大きなメリットがあります。
⑥ポータルサイト
フットサルコートの情報を無料・一部有料で掲載してくれるサイトがあります。
特に出店したばかりの施設はポータルサイトに掲載をお願いする必要があります。もちろん認知度を高める事も1つですが、
検索エンジンへの対策としても、自社のHPのURLが掲載される(リンク)事は非常にメリットがあります。この辺りは長くなるので割愛します。
⑦Googleマイビジネス
最近注目なのがGoogleマイビジネスですね。
Googleの検索で企業や飲食店の名前(固有名詞)を検索すると、
検索結果画面に、企業・店舗の基本情報・写真・地図が表示されるのはご存知でしょうか?下記は有名な代々木のフットサルコートを検索した際の表示画面です。
Googleマイビジネスは、自社の情報を登録・管理できるサービスです。つまりGoogleの検索結果に、無料で最新のビジネス情報を掲載できます。
実際に施設の詳細情報を追加したり、画像・動画を追加したり、お知らせ記事を追加したり、口コミを投稿できる機能があります。
筆者が追加した下記の画像は35枚追加して18367回閲覧されました。
HPで情報を更新していくことは絶対に必要な事ですが、Googleマイビジネスもしっかりと運用する事で集客効果を高める事が出来ます。実際にGoogleマイビジネスに自社の情報を掲載し口コミが投稿された場合、
☆の数・口コミの数等がGoogleの検索順位に影響すると言われています。
⑧イベント
イベントは話題性を生むためにも欠かせないものです。有名人に来てもらう、選手や指導者のキャリアがある人に来てもらうという事が一般的です。
イベントに関しては話すと長くなるので、次の機会で詳細に説明させて頂きます。
⑨ソーシャルメディア
無料の集客ツールといえばソーシャルメディアですね。主にTwitter、Facebook、Instagramを行っているフットサルコートは多いです。またユーチューブで動画を配信しているコートも多数あります。
それぞれのソーシャルメディアの特性を捉えて運用しなくてはいけないわけですが、今回はブランディングについて書きたいと思います。
ブランディングとはブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略の1つという説明があります。
筆者が行っているブランディングの1つを例として書きます。
サッカースクールに関するブランディングですが、練習中のコーチ達の指導は保護者は子供を連れて行けばいつでも見れますが、そのコーチが提供している指導がどの様な活動・理念・想いに基づいて作られているのか、実際に保護者が見れる物には限度があります。
例えば自社内で行う指導者研修会の様子だったり、日々の活動とその想いを更新してみたり、
そのサービスを提供する裏側にあるシーンをしっかり伝える為にソーシャルメディアを運用しています。
本日の個サル空きがありますよ!今週末のレンタルコートに空きがありますよ!みたいな更新を否定するわけではないですが、
ソーシャルメディアを使ってブランディングをする事で結果、自社を選んで頂ける事に繋がってくるので集客効果が期待できます。
違うエピソードとしては、いらなくなったスポーツウェアやシューズ等を海外の子供達に届ける活動を行った際に、なぜそれを始めたのか?始めてみてどう感じたのか?これからどういった想いでどの様な活動を行って行くのか?そのような事をInstagramでアップしました。
そうしたところ、自社スタッフの彼女がその更新を見て、会社をより好きになってくれたようで、そのスタッフも喜んでいました。そういった事もあるんだな・・と嬉しくなった一幕でした。
皆さんもソーシャルメディアを通して、自社のサービスやスタッフをブランディングし、多くの人に共感して頂ける情報を更新してみてはいかがでしょうか?
⑩現場での告知
一番古典的かもしれませんが、実際には高い効果があります。
例えばサッカースクールや、個人参加フットサル終了後にイベント等があった場合に、スタッフが短い時間ですが話をして伝えます。また、より情報を持ち帰って頂きたいのであればチラシを配布します。
お客様と直でコミュニケーションが取れるので、色々な質問にも応えやすく、
納得して予約して頂ける傾向が高いです。
ライン@への登録もそうですが、一番の成功要因はスタッフがいかに上手にお客様に伝える事が出来るか!という事が大切です。
その為に裏側ではお客様へのオペレーション方法などの確認資料を作成し、どのスタッフも適切に対応できるようにしておく準備は必要です。
今回10個のフットサルコートのプロモーション方法を実例と共に説明させて頂きました。フットサルコートの定番的な物から、これはやっていないかった!などありましたら実際に計画して実行してみて下さい。
それでは。
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