フットサル場を開業する為の経営・運営に必要な初期費用を徹底解説

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フットサルコート
フットサルコート
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これからフットサルコート、サッカーコート、多目的スペースなどを経営したいと漠然的に思ってる方へ、実際に発生する初期費用をご紹介致しますので、それを踏まえて事業性を加味し、安定的な経営が可能なのかどうか考える材料になると嬉しく思います。

筆者はフットサルコートの運営を12年間行い、
複数コートの立ち上げに関わりました。また事業推進の統括であり、1面コート最大500万/月の売上を達成致しました。 ※空きスペースを使用した英会話スクール(委託)の売上含む。

フットサル場の経営をスタートする為に必要な初期費用とは?

結論から申しますとフットサル場を出店する際の初期費用はピンキリです。

出店と言っても、どこに何をどのように出店するのか?
様々な出店方法がありケースバイケースの為、絶対にこの金額ですと言う事は出来ません。

ただフットサル場を出店し経営する為には、どのような初期費用が発生するのか?費用項目と相場の金額はご紹介出来ますので最後まで記事をお読みください。

↓↓フットサルコート経営のランニングコストについてもご紹介ページも併せてご覧ください。

前述した通り、フットサルコートを出店といっても、いろいろなモデルケースがあります。
それらにより建築物周りの初期費用は雲泥の差が出てきます。フットサル場の経営に必要な初期費用のご紹介は、2つに分けて、ハード(フットサルコート、事務所、更衣室、シャワー室など)の建築費用と、運営に必要な備品類(ボール、ビブス、デスク、椅子、等)に分けて考えます。
備品類の初期費用に関しては実際に筆者がフットサルコートの運営で使用する・発生している物を参考にしております。

各モデルケース毎の初期建築費用と、運営に必要な備品類の初期費用を合わせてモデルケース別に初期費用を算出致します。

備品類の初期費用

前提にスタッフ4人、自社サッカースクールは無しでサッカースクールはレンタルコート、個サル、大会がメインのサービス。コートは1面。

備品類はどれほど購入するか、またどの程度の物を購入するか、広告をどれほど行うのかなどで大きく変動しますが、相場の価格と個数で計算しています。実際に筆者は知り合いから貰うなどもして初期費用を削減していました。

項目料金個数
デスク80004
椅子40004
パソコン1000004
プリンター(複合機)200001
事務用品300001
wifi80001
観覧席用の椅子300020
テレビ400001
冷蔵庫(製氷機)600001
ボール350010
レンタルウェア プラシャツ 半袖・長袖400010
レンタルウェア プラパン350010
レンタルウェア ソックス15006
レンタルウェア ピステ上下80008
レンタルシューズ 350020
レンタルタオル15005
棚、収納ボックス30005
アメニティー (シャンプー、ハンドソープ、ボディーソープ)100001
スタッフウェア 1人3着200004
ビブス 10枚 6セット80006
掃除機150001
電子レンジ100001
応急処置セット100001
ロッカー500002
レジ(ipadなどのスマートレジ)300001
電話機50002
看板、屋外バナー300003
HP制作(業者に依頼)2000001
予約システム 初期設定費用500001
名刺50004
チラシ制作、印刷700001
広告費用2000001
その他500001
合計1,841,500

備品関係で、合計約180万から200万円の初期費用を見込んでおきましょう。

ただし前述したとおり、コストを下げることは可能です。また、出店時に協賛を受けられたり、知り合いから物を貰って助けて頂けたりする可能性もあります。始めから全て揃える必要はないと思うので、売上が上がり、利益が残ってくれば段々と購入することで初期費用を下げる事も検討してみましょう。

フットサルコート出店のモデルケースと初期費用

フットサルコートを作る場合、設備として、フットサルコート、防球ネット、事務所、トイレ、更衣室、シャワールーム、休憩室(スペース)等を用意する必要がありますが、どこに建てるか?
それにより用意できるもの、出来ないものもございます。※法律の側面
今回は屋根なしの屋外フットサルコート1面を想定し、出店のモデルケース毎に初期建築費用をご紹介致します。

算出する金額は相場価格で、どのような芝を入れるか、芝の下のアンダーパットをどのような物にするのかだけでも金額は大きく変わってきます。

①土地を購入、建築物を建てる

この場合土地購入費用から建築物まで全て実費となり、高額な初期費用が発生するモデルです。

1面のフットサルコートは250坪だとして、更衣室、事務所、駐車場なども含めると400坪。

坪単価 50万円 400坪で2億。

フットサルコート、その他建築物で1500万から2000万円。

合計 約2億2000万円

②土地を借りる、建築物を建てる。

この場合、土地の購入では無いので土地購入よりも初期費用を抑える事ができます。
また、地主さんとの交渉にはなりますが、
建築物の初期費用は出していただける場合があり、そうなった場合初期費用は大幅に下がります。ただし、初期出してもらった代わりに、家賃が高かったり、契約年数が長かったりなどのリスクはあります。

坪単価 5千円 400坪で家賃200万円

※プラスで建築物の返済費用

契約金、保証金等、初期家賃等 1千万円

フットサルコート、その他建築物で1500万から2000万円。

合計 1000万円 建築物費用はオーナ持ち

③空き倉庫、貸倉庫を借りる

この場合、地面の水平が取れていれば、アンダーパット、人工芝を引き、防球ネットをつければ一先ずコートが完成。また、空き倉庫の場合、事務所、トイレが併設されていたり、事務所内に部屋が複数ある場合もあるので、そのまま更衣室にするなど初期費用を抑えることができます。
また、倉庫だけでなく、ビルの中(天井高や重さの制限あり)なども同じような形式ですが、 
1階でなく複数階の場合、荷揚げを行わなければいけなくなるので、クレーンを使用したりするとなると初期費用は大幅に上がります。

坪単価 5千円 400坪で家賃200万円

契約金、保証金等、初期家賃等 600万円

フットサルコート、その他建築物で1500万から2000万円。

合計 2600万円  

④商業ビルの屋上を借りて、建築物を建てる。

既存に存在する商業ビルの屋上にスペースがあったり、駐車場などになっていて稼働が低い場合、出店できる可能性はあります。 

初期費用は出してくれる、またはお互いに負担する

交渉にもよりますが、コート等の建築物の初期費用は館側が出してくれる・又はお互いに負担する事があります。
その場合、初期費用は抑えられますが、家賃が高い、契約年数が長いなどが考えられます。
また、既存の建物の屋上なので水道が引いていない場合があるため、シャワールームが作れなかったり、法律的に新しく事務所を作るなどできない場合があります。
屋上のフットサルコートでタイヤのついたコンテナを更衣室や事務所にしているところがあるのはそういった理由です。シャワールームが無いところはおしぼりを出したりなど工夫している所もあります。

初期費用をどちらがどれほど負担するのか、また商業施設の屋上となると、近隣住民への説明会や、屋上を違う用途で使用するので諸々の申請なども含めると費用がかかります。
また、消防により必要な物(例えば防火シャッターなど)が出てきた場合には大きく費用が膨らみます。それによって金額が大きく変わるので初期費用は一概に言えません。

合計 都度  

⑤商業ビルが新設される時に1テナントとして運営に入るモデル

数的にはかなり少ないですが、商業施設が立つときにフットサルコートを作ってもらい、運営として入れる事があります。
この場合、コートや更衣室等の建設の初期費用だったり、コートの芝の張替えや、防球ネットの補修だったりも費用を出さずに行って頂ける事もありますが、その分家賃が高かったりします。

他にも出店する際のモデルケースは色々とありますが、案件毎に取り組みが変わってきますので、初期費用は一概に言えません。

合計 都度

⑥既存のフットサルコートの看板替え

既存のフットサルコートでは、廃業や経営戦略上の理由で施設を閉じる事があります。
既に既存に設備が整っているので、看板を変えるだけでフットサルコートの経営をスタートする事が出来て初期費用も抑える事が可能です。
既存のフットサルコートは主に土地を借りて上物(建築物)は自分達が初期費用を出して建築している事が多く、看板替えをする際に上物は事業者より購入し経営権を取得する事があります。
※もちろん土地のオーナーありき。
その場合事業者との話し合いで決まりますが、過去実際に合った案件では、
3面の屋外コートが3000万円、その他の3面のフットサルコートが800万円でした。
これは同じ3面でもコートの芝の劣化状況や、施設の建物の差などで金額に大きな開きが生じました。
看板替えの場合、今まで行っていた事業を引き継ぐ部分も出てきますので、
事業者側からはこのスクールは残してくれなどが売却の条件に含まれている事もあります。
5つのモデルケースを上げましたが、フットサルコートの看板替えが一番安価にフットサルコートの経営をスタート出来る可能性が高いです。

気を付けて!フットサルコートが出店出来ない土地もある

モデルケースで土地を借りる、買う、倉庫を借りるなど取り上げてきましたが、
そもそも土地によっては建築が不可の場合もありますのでご注意ください。
以下は用途地域別にフットサルコートの可否の確認表となります。

用途地域 可否 建築物条件
第一種低層住居専用地域 ×
第二種低層住居専用地域 ×
第一種中高層住居専用地域 ×
第二種中高層住居地域 2階以下かつ1500・以下は建築可能
第一種住居地域 3000・以下は建築可能
第二種住居地域
準住居地域
近隣商業地域
商業地域
準工業地域
工業地域
工業専用地域 ×
調整地域 所轄の役所の判断によるが、一般的に可動式であれば可能であるが、飲食物販は不可

フットサルコートの初期費用は参考になりましたでしょうか?
フットサルコートの建築を専門に行っている業者も複数いますので、
もし出店可能な場所の目途が立った場合は、合い見積もりをして金額を比べてみて下さい。

今回フットサルコートを作る為の初期費用をご紹介しましたが、月々の費用(ランニングコスト)のご紹介もしています。下記のページを合わせてご確認ください。

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