皆さんもどこかで東京圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)に人口が集中している。という話を聞いたことがありますよね?
筆者もフットサルコートを運営、そして今後も店舗展開をしたいと考えている身であり、利用率だけ考えると、東京圏への人口が増える事は、それだけコートを使ってくれる人達が増える可能性が高いので嬉しい事でもあります。
※過度の人口の集中により、通勤時間が長い、住宅面積が狭い、借家の家賃が高い、待機児童が多い、自然災害リスクが高いといった課題があります。
今回は、東京圏への人口集中はどんな人達が何を思って東京圏に来ているのか、動向と要因を確認し、それに伴い社会人サークル需要が増してきている現象と、
需要を掴む為のフットサルコートの取り組みに関して書きたいと思います。
フットサルコートだけでなく、チーム運営者、コミュニティー運営者、また飲食店やその他の業種の方にも参考になると嬉しいです。
まずは東京圏への人口集中について中身を見ていきましょう!!
東京圏への人口集中の動向
●2018年東京圏は約14万の転入超過。
東京圏以外の全ての道府県との間で東京圏が転入・ 23年連続の転入超過。
※転入超過は簡単に言うと東京圏へ来る人と出てく人の人数差
特に20-24、25-29の世代がボリュームゾーンとなっている。
●転入超過数の状況を男女別にみると、女性の方が多いが、転入者数・転出者数自体では、男性が多い。
女性の「転出者数」が少ないことから、「女性は転入しても、戻らない」傾向が示唆される。(東京圏に来ても、東京圏から出ていかない)
●仙台市、大阪市と大きな都心でも、ほぼ全ての世代で東京圏に対して転出超過(出ていく)となっている。また、女性は転入、転出ともに男性より少ないが、特に転入が少ないために転出超過が(仙台、大阪)大きくなっている。
簡単に纏めると、東京圏への人口集中は継続的に起きており、傾向として、男性は転入の数も多いが転出の数も多い、転入超過数の伸びは女性の転出数の少なさが影響している。
東京一極集中の要因
(1)女性の移動
●女性の大学への進学率・大学院への私学率が上がっており、男性との差が小さくなってきている事から、女性の高学歴化が起きている。
●大企業の多くが東京23区内に存在し、女性の大学進学率が高まっていることが、大企業が集中する東京圏への女性の移動を後押しする1つの要因となっていると考えられる。
●東京圏の学生のうち約9割が、同じ東京圏内に本社を置く企業に就職している。
○ 地方圏(東京圏以外)の大学生のうち、約2~3割が、東京圏内に本社を置く企業に就職している。
(2)若者の意識
出所:「大都市圏への移動等に関する背景調査」(平成27年9月)
東京圏への転入超過が多い世代は学生世代(15-19歳、 20-24歳)です。
東京圏以外出身者が東京都で暮らし始めた目的は、
「東京に進学したい大学や専門学校があったから」、
「新しい生活を始めたいと思ったから」、
「色々なチャンスがあると思ったから」、
「都会に憧れがあったから」と続き、
女性では、「地元や親元を離れたかったから」、
「地元に進学したい大学や専門学校がなかったから」の割合が男性よりも高いのが特徴。
若い女性は、進学だけでなく、地元に息苦しさを感じている可能性がある。
そして上述した通り女性は転入すると、転出しない傾向にある為、転入超過への影響は大きい。
多くの人が東京圏へ、自然と起きる現象
それは、友達がいない・・・知り合いがいない・・・恋人がいない・・・
家族がいない・・・など、生活をする上て人生を豊かにしてくれる人たちがいない事に気づくのはないでしょうか?
筆者も高校の時にブラジルにサッカー留学をしに行きましたが、
孤独・・・こそ一番の辛さだと感じました。たまに俺口いらなくない?笑・・と思っていました。
そこで、人気が出てきているのが、社会人サークルです。
特に幅広いジャンルでサークルの数が多く集まっているサークル活動のプラットフォームである、つなげーとは19918サークル(全国)が登録されています。半端ない。
スポーツに特化したサークルメンバー募集サイトのスポーツやろうよ!も、
23,194サークルが登録されているなど非常に多くの方がサークルを主催しています。
フットサルコートの社会人サークルとの取り組みの可能性
筆者も、フットサルコートにおいて、企業の団体、学生サークルへのアプローチは創業当時より考えており、実際に様々な対策を行ってきましたが、社会人サークルへのアプローチは行ってきませんでした。
また、恥ずかしながらこんなに社会人サークルが活発に行われている事も知りませんでした。。。
そんな活発な社会人サークルに対しての取り組みが各企業で始まっています。
アンバサダーマーケティングはその中心にあるかもしれませんが、要はサークルと接点を持ち、企業がサークルに対し何かしらの貢献を果たす事で、サークルが企業のアンバサダーになり、アンバサダーを軸に、企業・企業の商品ファンが拡大していく流れを作る事です。
ファンと一緒に商品開発を行ったり、ファンが自発的にSNSで商品を発信してくれたり、ファン交流会などより深く商品や企業に興味を持って頂く場を作れたりと、
企業側のメリットも大きいと思います。
フットサルコートでも既にアンバサダーとの具体的な取り組みが行われています。
今後益々増える東京圏の人口、そして単身世帯が増加し、友達や出会いを求め社会人サークルが活発な動きを見せている、そしてそこに企業側が着目し始めマーケティングを開始している。
フットサルコートだけでなく、他業者の方もこの流れをどうように生かしていきますか?
私はフットサルコートを運営している為、1つは自分のコートをを使って頂いている社会人サークルで、気に入って頂けている事・活発な活動を行っている事・サークルの人数が多い事が前提になりますが、アンバサダーとして就任して頂き、フットサルコートをアンバサダー・ファンと一緒に作る、改善する取り組みを始めたい。
そして2つめは自社でもコミュニティ事業(社会人サークル)を始めたいと感じます。
個人参加フットサルなどで仲良くなったお客様たちを集めてコミュニティーを作り、スポーツを軸に様々な体験・経験が出来るツアーを開催したりしてみたいですね。
そこからよりファンが増えて、コミュニティーが大きくなるに連れて企業の発信力も高まり、より多くのお客様に来ていただけるという流れが出来る可能性もあります。
今後も東京圏への人口の集中と、それに伴う新しい需要はしっかりとキャッチして、何か取り組めることが無いか探していきたいですね。
それでは。
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