個人参加フットサルを12年で1200回以上行って分かったおススメの運営方法。

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個人参加フットサル
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12年で1200回以上、個人参加フットサルを運営して分かったおススメの運営方法。

個人参加フットサルは皆さんご存知でしょうか?

今やフットサルコートの経営には個人参加フットサル(通称:個サル)は無くてはならない必須のプログラムとなりました。

今回は、

これから個人参加フットサルをビジネスとして取り組みたい方、

今現在フットサルコートで働いている方、

フットサルコートでこれから働きたい方、

個人参加フットサルの運営を担当する事になった方に向けて、

おススメの個人フットサルの運営方法を書きたいと思います。

この記事を呼んでお客様から選ばれる個人参加フットサルが出来れば嬉しく思います。

少し筆者の紹介をさせて頂きますと、2008年より12年間で約1,200回以上の個人参加フットサルを実際に仕切り、個人参加フットサルの会員登録数が5千人を突破致しました。コツコツ仲間とやり続けた結果ですが、そこに辿り着くために様々な経験をさせて頂きましたので行列の出来る個人参加フットサルにたどり着く為の集客方法を書きたいと思います。少しでも参考になりましたらとても嬉しく思います。

※あくまで筆者の経験に基づいた方法となりますので予めご了承ください。。

個人参加フットサルの需要

個人参加フットサルの需要

フットサルはチーム・団体・仲間で集まってコートを借りて行う事が主流でした。
フットサルコートを経営する為にはいかにレンタルコートの予約を取るか、
フットサル大会の集客を行うか、それが成功する要因でした。

※子供向けのサッカー・フットサルスクールも経営の軸となります。

ただ私がフットサルコートの運営を始めた2008年頃はフットサル大会の需要も少し陰りが見えてきて、開催すれば多くのチームが参加する・・という状況は既にありませんでした。

その頃から個人参加フットサルが少しづつ認知され始め、10年以上経つ今でも変わらず大人気のプログラムになっています。

私が運営に携わる都内のフットサルコートでも2店舗で5千人を超える個人参加プログラムの会員登録者が存在します。

自分1人の都合で気軽に参加できる!!という事が最大の魅力である個人参加フットサルは継続的に需要が存在し、多くのフットサルコートが個人参加プログラムで空きコートを埋めて収益化する流れとなっています。

逆に需要はありますが、競合も多い為(フットサルコートだけでなく、個人団体・社会人サークル含む)明確な差別化が必要となります。

※近年の東京圏への人口集中化、東京圏の若年層の単身世帯の増加、核家族化の増加の影響も個人参加フットサルの需要増に影響があると感じています。

個人参加フットサルを始める際にまず考えなくてはいけない事

個人参加フットサルを始める際にまず考えなくてはいけない事

個人参加フットサルには世代も10代~50.60代の方、女性・男性、競技志向・エンジョイ志向、上級者・初心者、ワイワイやりたい、淡々とやりたい、痩せたい・上手くなりたいなど、参加動機は人それぞれです。

動機が違う人達を呼んでチームを作りフットサルをする事自体とても難しいプログラムです。その為まずは下記を確認してみましょう。

個人参加フットサルのコンセプトを決める

例えば私達は明るく賑やかでアットホームで気まずくない、安全で安心して参加できるようにしたい。と考えました。

この目的(コンセプト)を達成する為に必要な事(方法)を考えていきます。

自分達のコンセプトが無いとサービスにブレが生じます。

またスタッフの共通認識が無くなってしまうので、振り返って反省したり、改善する際にコンセプトから逆算した協議では無くなってしまいます。

スタッフそれぞれの個人参加フットサルの仕切り方もバラバラになる可能性もあるので注意しましょう。

コンセプトを決めるとそれに合わない人もいる
私達がこういう個人参加フットサルにしたいと思って運営しても、それに合わない人も必ず出てきます。私達も実際にありました。

お客様アンケートを取った際にも私達が売りにしていた物が逆にお客様からすると不快だった。そういう厳しいお声を頂いたこともあります。

ただ、自分達が決めたことは貫いていくと、自分達のコンセプトが好きな人が集まる空間が出来ました。

私達がした事は、コンセプトを貫く、そしてその想いを現場でもSNSでも発信する事を行いました。なぜそうしているのか?どういう風に楽しんでいただきたいのか?

後はそれをしっかりと具現化する為に仕組み(方法)を考えて実践しました。

コンセプトを具現化させる為の方法論

明るく賑やかでアットホームな雰囲気を作る為には、コミュニケーションが大切です。

下記は実際にコンセプトを具現化する為に私達が取り組んだ方法です。

  • 積極的にお客様と会話をする
  • お客様の名前を憶えて、名前を呼んで会話をする
    →コート外での会話はもちろん、コート内の試合中でも、
    『・・さんナイッシュー!!』など名前を添える。
  • 試合中はスタッフが声を出して盛り上げる
    →プレーのミスがあった場合にシーンとならないように『ドンマイ・切り替えて』などの声掛けや、失敗をギャグにして明るい雰囲気を保つ
    →良いプレーがあった場合は声と更に拍手をする事も大切です。
    音が無い空間というのは雰囲気的には良くないので、声・拍手で
    音のある空間を作ります。
    そういう意味ではボールがラインの外に出たりした時には、
    スタッフが声をかけて赤ボール、黄色ボール、ゴールキックなどの声を
    出す事で継続して音の出る空間を保ちやすくなりますし、
    お客様もジャッジに迷いなくプレーする事が出来ます。
  • 盛り上げながら審判を行うがジャッジだけでは雰囲気が悪くなる
    →参加者の中には荒いプレーをする人もいます。
    ファールが起きた時にファールを取る事はもちろん大切です。安全・安心を
    心がけている場合は尚更です。
    ただ、ファールを取る時にスタッフが笑顔でいれるか、厳しい顔をして
    言うのかでは雰囲気に差が出ます。→審判する際にはなるべくプレーが途切れないように心がけます。
    プレーが止まるたびにリズムが悪くなり試合展開も面白味のないものになってしまう事があります。例えば、ファールが故意であったり報復の際はもちろん止める必要がありますが、意図的ではないハンドがあり、続行する事でシュートまで行けそう、チャンスになりそうな場合などはプレーを流して盛り上がりを優先します。
  • 審判・盛り上げは2名体制で行う
    →これは収益との兼ね合いにもなりますが、私たちはコートサイドに2名立ち盛り上げを行います。
    1名がメインで試合の審判・盛り上げを行う、1名がサポートで盛り上げを行う。
    また、ボールがどこかに転がって行ってしまった場合などはサポート役のスタッフが手に持っているボールを直ぐに出して試合をリスタートさせます。
    2名でいる事で声の重なりがあり明るい雰囲気を保てますし、1名が審判を行っている間に、サポート役のスタッフはお客様と会話をする事も可能です。
    1人のスタッフがお客様の名前を忘れてしまった時に、もう一人のスタッフが覚えていれば教えてもらえるという利点もあります。それでもわからない場合は一度事務所に戻って確認する時間も2人いれば作れます。
    お客様と信頼関係を築き、安心して参加して頂くためにも2名体制で行っています。
    ※1名だとそれが出来ないというわけではなく、前述した通り収益・人員の問題等もそれぞれだと思いますのであくまで参考として下さい。
  • 審判・盛り上げ役のスタッフが個サル毎に変わる場合の対応
    →実際はシフト制だったりでこの週はAスタッフ、次の週はBスタッフとなる場合があると思います。その際にAスタッフはその個サルでの出来事を翌週のBスタッフへ共有する事が大切です。
    例えばAさんが担当した個人参加フットサルで足を痛めたお客様が、翌週Bスタッフが担当する個人参加フットサルに参加したとします。
    その際にBスタッフがAスタッフから足を痛めたと聞きましたが大丈夫ですか?と声をかける事でお客様は安心できますし、喜んでくれます。また、運営側としてもその人のケガの状況等も頭に入れておいた方が、プレーに違和感がある場合声をかけて休憩を促す事なども可能です。

個人参加フットサルは仕切るスタッフが肝

個人参加フットサルは仕切るスタッフが肝

前述した通り、スタッフがいかに柔軟にそしてモチベーション高く取り組むことが出来るかが成功の最大の要因といっても過言ではありません。

実際に私も多くの個人参加フットサルに参加しましたが、

スタッフがつまらなそうに審判をしている・・

ただ審判だけして盛り上げなどはない・・

その為、

ミスしたら気まずい・・シーンとなる

常連さんだけ楽しそう・・

殺伐としている・・

このような個人参加フットサルには二度と行きたくなくなります。

いかにお客様を楽しませる事が出来るか。それはスタッフの力にかかっています。

忘れてはいけない開催時間・コートの特性

皆さんが個人参加フットサルを運営する際に、コートをお持ちの方もいれば、他社のコートを借りる事もあるかと思います。

その際に明るく楽しい個人参加フットサルにしよう!!だからスタッフが盛り上げよう。と思っても開催時間が20時スタートだったらどうでしょう?

そして屋外コートだったらどうでしょうか?

その時間に大きな声を出して試合を盛り上げられますか??

特に住宅地の中にあるフットサルコートでは20時以降はサイレントプレーなどで近隣住民の方へ配慮する運営を取られている施設が多いです。

そんな中、20時開始で屋外コートを借りてしまうと、コンセプトを守れなくなります。

その為コートの特性(屋外・屋内)、サイレントプレーの有無の確認、開催時間の設定はしっかりと検討してから行いましょう。

プログラムの作り方

個人参加フットサルはコートの面数や参加人数、時間等で様々なプログラムを提供する事が出来ます。参考までに例でプログラムを纏めてみました。

料金に関しては開催する場所、自社コート、他社コートによって大きく変動するのであくまで参考となります。

※料金に関してはオーソドックスな個人参加フットサルの料金を軸に、運動量が上がる(試合数が多い、連続で試合が出来る)プログラムに関しては料金を上げています。

オーソドックスな個人参加フットサル

時間:2時間

定員:20名

料金:1,000(税抜き)

※5人4チームに分かれてチーム替えをしながら2時間行う。1試合6分目安。

一番オーソドックスなタイプ。


時間:1時間

定員:10名

料金:1,000(税抜き)

内容:5人チームを2チーム作り、12分ハーフの前後半の試合を2試合行う。

1時間の短い時間の中で、1試合12分という長い試合を全4本行う事で運動量を確保する。オーソドックスな個サルよりも時間は短いが、運動量を確保できる為、同料金としている。サクッと運動したい人向け。


時間:1.5時間

定員:15名

料金:1,000(税抜き)

1.5時間とオーソドックスな個人参加フットサルよりも時間は短いが、

定員も20名→15名として、3チーム総当たり戦を行って行くので、

連続の試合もあり、運動量を確保できるので同料金としている。


時間:2時間

定員:15名

料金:1,500(税抜き)

2時間15名なので非常に運動量が豊富なプログラムとなる。しっかりと動きたい人向け。料金は基本的にどれほど動けるか、試合が出来るかという部分にフォーカスしている。オーソドックスな個人参加フットサルよりも動ける為料金が上がっている。


時間:2時間

定員:16名

料金:1,500(税抜き)

4人で4チーム作り、GKは休んでいるチームから借りて、フィールドのみプレーする。

GKを行わない為、ずっとフィールドで動いている分運動量が豊富なプログラムなのでオーソドックスな個人参加フットサルよりも動ける為料金が上がっている。

個人参加フットサルに安定して人が集まるようになると、コミュニティーとなります。

コミュニティーが出来るとみんなで飲み会に行ったり、BBQしたり、フットサル大会に参加したり、レンタルコートを借りてフットサルを行ったりなど発展があります。

私達も個人参加フットサルをきっかけに知り合った方たちとフットサル合宿行ったり、旅行に行ったり、富士さんに上ったり、たくさんのイベントを経験しました。

富士登山の様子

そのような特別なイベントを経験すると、個人参加フットサルに良い影響を及ぼします。その方たちがアットホームな雰囲気を作ってくれるような常連さんであれば、

新規の方も入りやすく人が人を呼ぶという一番良い循環が生まれます。

 最後に纏めると

個人参加フットサルはご自身で参加されたことはありますか?

可能であれば複数の施設・団体等で参加されることをおススメ致します。

そうすれば自分がどのようなコンセプトの個人参加フットサルを行いたいか見えてくるはずです。

後はそれを作る為の方法を考えれば良いかと思います。

その際には施設の特性・開催時間なども忘れずに注意してください。

それでは。

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